大量の紙を捲り、一人一人の顔と名前を見やる。

しかし、何度同じことをしても戻るところは同じ。

ただ一人なのだ。


「息子さん、東応大学を受験なさるんですか」


「あぁ、そのつもりだと言っていた」


それが何かと無言で問うていた総一郎から視線を外し、思いに浸る。

一番隙が無く、一番疑わしくない人物、夜神月。

そしてその存在に惹かれ始めている。

キラなのか、そうで無いのか。

近くに行けるのなら行きたい。行けるところまで。

彼を追いかけ受験を決めるのに時間は掛からなさそうだ。










   −END−


惹かれる気持ち、これは何だ?
探偵と犯罪者。それだけなのか?

2004.12.15