「邪魔しないでよ〜!ライトはミサの彼氏なんだからね!」


「頭弱いんじゃないですか?月くんは私の恋人です」



どっちの物にもなるつもりは無い。
というか何で二人が僕の前で言い争いをしているんだ?
数十分前から同じようなことを言い続けて飽きないのか?

「負けないんだから!」
「私に負ける要素はありません」

勝手に勝ち負けをつけるな。
ミサもライバル視する相手が違うだろう。
確認しておきたいとこだが流河と付き合うなんて確実に有り得ない。



「ライトッ!」

いきなり抱き着いてくるなよ。
「抱いて?」
「ミサ……」
直球型だな、相変わらず。
キラキラした目で期待されても鬱陶しいんだけど。




「月くん」











すごく睨んでるよ。
殺人犯の目付きじゃないか。
ミサを殺す気か?
「流河?」
近寄ってくるなよ。
僕を見るなよ、オイ見つめ過ぎだって、気持ち悪いな。
何だその仕種、上目使いに口に指を当てて…少女漫画の主人公のつもりか。
まさかミサと張り合うために可愛さをアピールしてなんていないよな?





「抱かせて?」


「帰れ」










   −END−


どっちが好きですか?

2004.09.15