「………ん」



朝か。今何時だろ……

今日は何曜日だ?

一時間目から授業だったっけ。






ぼんやりと思考を巡らせながら怠い体を起こす。

寝起きだから見間違いをしているのか僕は。

どうみても僕の部屋じゃない…。

何度か目を擦って見ても変わらなかった。

ここは家じゃない。

でも何で僕はここにいるんだ?

着ている服は確か昨日着ていたもの。





しかし…





何で着崩れているんだ……!!

シャツは寛げられ羽織っていると言った方がいい状態、ズボンはボタンが止まっていない。

昨日何があったのかなんとか思い出そうとしても手がかりになるような記憶が一切無い。

頭を抱えたそのとき、ごそりと隣でシーツが揺れた。

一人では無かった状況。

記憶の無い内に女性に手を出したなんてこと…まさか……僕が?

おそるおそるシーツをめくり上げる。

喉が声にならない声を上げた。

そこにはあの男がいたからだ。

それだけならまだいい、何で上半身裸なんだ…!

しかもその首の、首の赤い痣は!?

嫌な予感がして自分のシャツの中を見ると体中に赤い点が。







「月くん……」







真っ青になった僕に後押しのように隣の、この、Lが呟いた。

目を閉じたまま少し嬉しそうに口を歪める。

寝言だとわかって、更に混乱広がってしまう。





僕は何かやらかしてしまったのか…!?

流河と…竜崎と……Lと!!!














隣で頭を抱えている月。





「動揺してますね……」





そんな月の様子を寝たふりしながら横目で見つめる。

静かに呟きながらくすりと笑った。










   −END−


可愛いから見ていてあげる。

2004.10.14